2019/10/31
きいて、トーマス
ねえ、きいてトーマス。
きのう、おじいちゃんと、おばあちゃんと、あさこおねえちゃんがきたよね。
でね、トーマス。
あさこおねえちゃんはね、ぼくをとてもたいせつにしてくれてる、きがするんだ。
なんだかわからないけれど、ぼくがうまれたときから……。
ぼくをみると、うんって、しあわせそうにわらってくれるんだ。
だから、ぼくは、あさこおねえちゃんとあうたび、なんだかうれしくなるんだ。
ああ、そう、ぼく、おぼえているよ。
あさこおねえちゃん、ぼく、はじめてだっこしてくれたとき、うれしそうなかお、はずかしそうな、なきそうなかお。
なんていうか、ぼく、いっぱいいっぱいのきもちになったけど、おんぎゃあって、いつもどおりないたけど。
それからも、たくさんのひとにだっこされたよ。
でもね、あさこおねえちゃんの、だっこは、ずっとわすれないよ。
あいしてる、って、そんなきもち、ねえ、トーマス、わかる。
コロコロ、コロコロ、きみはこうやって、うごくでしょ。
ぼくのきもちも、うごくんだよ。
あさこ、おねえちゃんのだっこ。
ちょっとぎくしゃくだっこ。
つたわるんだ。ほんのりしてるんだ。
よしよし、と、こころでいってくれてるのがわかるんだ。
だから、もうちょっとだっこしてほしいとおもうんだ。
だから、あさこおねえちゃんに、だっこ、してもらったら、ぼく、ちょっと、ぎゅっとするんだ。
ねえ、トーマス。
ねえ、トーマス、きいてる?
ふふふ、いいでしょ。
いいひと、いるでしょ。
あさこおねえちゃん、また、きてくれるかな。
