あれに名前をつけたい(寿司折りをぶら下げて千鳥足で家路に向かうおじさん)

あれに名前をつけたい(寿司折りをぶら下げて千鳥足で家路に向かうおじさん)

ひっく
ここは昭和四十年後半から五十年の世界。
これを見ている若い人の、あなたのおじいさん位のお話です。

ひっく
緑色の唐草模様の包みを持ったおじさん達が、キャバレーの光に揺られあっちこち。
電柱にお話をしているおじさん、ほっぺたに真っ赤なキスマークのついたままのおじさん。

まだ、イメージがわかない人は、ええ、こんなおじさんです。

Nophoto.jpg
<ネットで探しましたがそんなおじさんの画像はみつかりませんでした>

ひっく
今日も今日とて、残業と称して同僚・後輩と、立ち飲み屋でおーいお銚子三本。
その後、打ち合わせと称して居酒屋でおーい熱燗。
「ええい、何を言う、誘ったのは俺だ、なんで後輩とワリカンできるかってんだ」
で、
「わかった、お前の気持ちを考慮して、もう一軒、次はワリカンだ。ほんとにお前はいい奴だ」

ひっく
お給料日ともなりますと、キャバレーとかスナックです。
もらったばかりの給料袋をお姉ちゃんにチラチラふって、
「ああ、夕子ちゃん、今日は俺は家に帰りたくないなあ」とか言うのですが、帰るのです。

ひっく
そして、家路ですが、なんだかそんな日は、どう言うかこう、たくさん働いたぞ、たくさん仕事仲間と飲んだぞ、楽しかったし、あのそのえっと、おおそうだ!

家族に寿司を持って帰ってやろう!!

でも、もう12時です。
でも、おじさんは電話します。

「今な」
ここはお寿司屋さんの赤電話です。
「俺はな、ひっく、おししやさんら。お・し・し、おまえらにおいしいおししをかってかえってやるかあら」

おじさんが暗い道を歩いています。
あっちへよろよろ、こっちへふらふら
一見、歩みはのろいように見えますが、
本人は、ひっく 猛スピードなのです。


そんなおじさんに名前をつけるというかではなく、
そんなおじさんに今日この頃、めぐり合いたいなと思うのです。





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なわない 【おとなの絵本】

Author:なわない 【おとなの絵本】

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「うらない」じゃなくて、「なわない」
うらないとかに頼らずに、自分でなわなう。
うらなわないから、なわない。

おとなの絵本の作者です。





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