「いておかえり」(反戦話・20110814)

反戦話(いておかえり)反戦話


実家のばあちゃんは、家を出る時、
いつも「いておかえり」と言って、送り出してくれた。


「いておかえり」
(行っておいで、そして帰っておいで)

それは、無事で、行って、そして帰っておいでの「往復キップ」


そのばあちゃんの息子、僕の父親は徴兵を待たずに兵隊に行った。
いわゆる少年志願兵だ。
滅私奉公、お国のために……。
父親も周りの社会がそうであったように、自らの命を捨てることを善とし、玄関を出た。

そんな父親を見送る時も、ばあちゃんは
「死ぬなよ、必ずここへ帰って来いよ」
そんな意を込めて、こっそりと、往復キップを投げたのだろう。

「いておかえり」と……。


明日は、戦争が終わった日。


ばあちゃんは、ずいぶん前に死んだけど、
僕は、この頃になるといつも、
笑顔で僕を送り出してくれる、ばあちゃん思い出す。


「いておかえり」
「うん、じゃ、ばあちゃん」




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※明日は終戦の日。
僕は、戦争反対に対して大したことはしていませんが、
この話だけは、毎年、ここに載せることにしています。





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コメント

終戦記念日

なわないさん、こんばんは♪
「いておかえり」のお話を拝見して、私も今は亡き父を思い出しました。父も少年志願兵でした。終戦の直前に軍艦に乗る予定が、日射病にかかって乗れず、代わりに乗った人ごとその船は沈んだそうです。
直に聞く戦争の話は、笑顔を失う話題ばかりで聞いているものは段々真顔になりました。そんな思い出!
少年志願兵・・・と言う言葉で反応した私です。
毎年載せている話題との事。是非来年もさ来年も・・・
忘れてはいけない事実。
夢の中ではない悲劇。

この18日はその父の22回目の命日です。終戦後父は無事に生還し、十数年後私が生まれました。
そして、父は例の御巣鷹山の飛行機事故の遺族係として奔走。過労も手伝って亡くなりました。
人生考えもよらないですね。

明日の自分は分からない。でも幸せな人でした。
人生色々。

つまらない話・・・すみませんでした。

renmamaさんへ

この話はこれからも毎年載せようとおもっています。ご訪問、ありがとうございます。
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プロフィール

なわない 【おとなの絵本】

Author:なわない 【おとなの絵本】

スピーチライターやってます。

「うらない」じゃなくて、「なわない」
うらないとかに頼らずに、自分でなわなう。
うらなわないから、なわない。

おとなの絵本の作者です。





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