「便利屋さんのお仕事あれやこれや」(某大企業からの特命)

某大企業からの特命

これは残念ながら、絶対に口外出来ない仕事です。
初めて電話がかかって来た時は、さすがにいたずら電話かと疑いました。

「某超一流企業」からの電話です。

「○○株式会社と申しますが、便利屋さんですね」
「はい」
「急な案件でも請けていただけますか?」
「その場合、スタッフは何人程度、揃えていただけますか?」
「車輌はお持ちですか?」
始めは軽いジャブ程度の、こちらの内容の確認。

そして、二日ほどおいてまたTEL。
「先日は失礼をいたしました」
やはり超一流企業ともなると、僕らの喋り方とは違う気がする。
少し緊張する僕。
「実はお願いしたいお仕事がありまして。ただし、絶対に、ヒミツにしておいていただきたいのです」
あらたまって「絶対ヒミツ」と言われると、更に緊張が高まる僕。
「はい、大手さんの仕事なら、これまで幾らでも請け負っております。もちろん守秘義務契約もお茶の子さいさいです」
緊張しながらも、僕は咄嗟にいい加減な事が言える。
「では、一度、ご足労ですが、弊社にお越しいただけないでしょうか」
「は、っはい。ご足労します」

慌てて便利屋の大将にTEL。
「ほんまかいな?何であんな大きい会社がウチに仕事頼むんや」
「それは、きっと僕の電話対応が素晴らしいからではないでしょうか」

当日、そのでかい本社ビルを見上げる僕と便利屋の大将。
僕はジーパンにジャンバー。
大将はと言えば、現場から抜けて来てペンキの付いた作業着。
おまけに車輌と言っても、ガタのきた軽トラック。
いきなり正門から入ったら守衛さんに呼び止められた。

りっぱなミーティングルームに通されて責任者と打ち合わせ。
「実は失礼かと思いますが、御社以外にも数社、打診をしております」
やっぱりそうかい。
大企業の考えそうなこった。
「少しだけサンプルを持ち帰って頂いて、そして最もきれいに仕上げて頂いた会社様にご依頼をしたいと思っている次第です」
隣に座っている大将の顔を見た。
目がメラメラしている。
どうやら僕と同じ事を考えている様だ。

そのサンプルとやらを持ち帰って、大将と考えた。
ああでもない、こうでもない。
納期まで三日。
二人とも意地になって考えた。
絶対に勝つ方法は無いかと、何度も何度も試してみた。
これ以上の方法は無いだろうと、たどり着いたのは夜中の三時だった。

「過去最高の出来具合です。ありがとうございます」
と、責任者。
大将はフンと鼻を鳴らした。

以降、その仕事すべてを、大将の所(神戸の便利屋)で請け負う事になった。
その請負料は、人ひとり雇えるほどだ。
皆が忙しい時は、パートさんを雇う様にもなった。
「どうだ!大企業に勝ったぞ」そうは思わないが、試された他の会社(便利屋さん)に勝った事は事実だ。

ひょんな事から便利屋の広報担当になって、ちょうど半年の頃の話。

この事務所からも、あのデカイ超大手企業のビルが見える。
僕と大将は、腕組みをしてビルを見上げる。そして
「えっへん」と二人で頷いた。

<おまけ>
仕事の内容は絶対に言えないので、喉から守秘義務が出るほど(?)言いたいのですが、言えないこの辛さ。
確かに便利屋さんでないと出来ない仕事ではあります。



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素晴らしいわあ

さっすが、なわないさんや

かめさんへ

えっへん(笑)
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大阪市の「便利屋8787(ハナハナ)」です。 営業所は「ミナミ営業所(住之江区)」と「キタ営業所(福島区)」の二つです! 僕は掃除担当の佐藤です。 大阪市内のお用事

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