「便利屋さんのお仕事あれやこれや」(便利屋のチラシ作成))

便利屋のチラシ作成

僕は「神戸の便利屋333」 の広報係だ。
だから、たまにホームページのアクセス解析も行っている。
最も多い検索ワードは「便利屋 神戸市」。
このワードで検索をかけると「google」「yahoo」共に1ページ目に出てくる。
(これに関するノウハウは、ヒ・ミ・ツです)

ホームページを開設してから半年ほどたって、少し変わったワードで検索される事が多くなった。
「便利屋 開業」
「便利や チラシ作成」
「何でも屋 ノウハウ」などだ。
どうやら、便利屋を開業しようとたくらんでいる人や会社からのアクセスの様だ。

その日も便利屋の大将は現場仕事が忙しいため、僕が転送電話を受けていた。
(普段、自分の事務所にこもりっきりなので、この仕事はなかなか楽しい)
「トチギ トチギ」
フリーダイヤルを受けた。
ほーら、問い合わせだ。
ちょっとワクワクする。

「実は便利屋をはじめようと思ってるんですが」
あまり聞きなれない方言。年配の女性の声。
「便利屋さんに、こんな事を尋ねるのも失礼かと思うのですが」
ああ、便利屋の開業方法を教えろと言うのかな?まあ、栃木県ならバッティングはないでしょう、と勝手に思っていると
「チラシを作ってもらえますか?」
「チラシ?」
「はい、ウチは今も町の小さな電気屋なのですが、この所、お客さんも減ってきて便利屋さんを始めようと、夫婦で相談したんです。もちろん副業程度ですけれど……ちょっと待って下さい、主人と替わります」

替わったご主人が、また話し出す。
「たいていの事は出来るので便利屋をやってみようと言う事になりまして、ただ、絵の才能がないと言うか、いろいろ手書きでチラシを作って見たんですが、どうもイイのが出来なくて」
よしよし、チラシ作りは僕のお得意だ。これまでの雛形を適当に変えれば数分で完成だ。
「いいですよ、そんな事情ならお安くお請けさせていただきますから」
「ああ、ありがとうございます。本来なら商売敵なのに申し訳ありません」
はるか遠い栃木県で老夫婦が僕に平身低頭している姿が見えてきた。
「ちなみにどんな図柄と言いますか、どんなチラシが出来るでしょうか?」
「そうですね、じゃ、今まで作ったチラシ、ファックスで送りましょうか」
「……そうしていただければ助かります」
「じゃ、請求書と一緒に送りますね」

僕は、栃木の小さな町の電気屋さんを想像した。
さぞかし仕事がなくて困っているんだろうなあ。
これまで作った便利屋のチラシの中から出来のいい物を3枚、早速ファックスした。

が、返事が来ない。
次の日も来ない。
年寄りだから、レスポンスが遅いのかなあ……。
三日たって、はたと気が付いた。

「しまった!パクられた!!!!」


<おまけ>
「便利屋さんって、いい仕事ですよ。100%、お客さんにありがとうをもらえますよ」
僕は老夫婦にそうも言ったが、今回、初めて「ありがとう」をもらえなかった。


これまでの便利屋さんのお仕事あれやこれやは、こちらから←





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コメント

こんばんは

「ありがとう」も言えないなんて情けないですね。

そういえば、僕が時々寄るコンビニのバイト(約2名)から「いらっしゃいませ」を言われた記憶が無いな・・。

別のコンビニでは、教育がしっかりしてるのか、「いらっしゃいませ」を聞かない日はないです。

やはり躾の問題なのでしょう。

トチギの老夫婦も親の躾がダメダメだったんでしょうね。

ピン助さんへ

そう言えば最近、コンビニの接遇に開きがありますね。個人オーナーが増えたのかなあ?
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