書き下ろしブログ不倫シリーズ「玲子の独り言」という、ブログに惚れてしまった。

書き下ろしブログ不倫シリーズー1

「玲子の独り言」という、ブログに惚れてしまった。

「玲子の独り言」というブログ。
たわいもない日常を、清楚な文章で綴っているブログ。

決して、上手い文章ではないけれど、玲子と言う人の、人柄だろうか。
その証拠に、コメントが毎日、100以上もある。
それに、一つ一つ、丁寧に答えている。
(それも、ユーモアを交えたり、適度な励ましを加えたり)

僕も、コメントを送るようになった。
「玲子さんが初めて飲んだブラッデイマリーの記事、面白かったです」

家に帰ると、まず、「玲子の独り言」を見る。
もちろん、僕の書いたコメントに、玲子さんの返事があるかどうか。
そして、今日もコメントを送る。

コメントを送り続けて、ちょうど、一ヶ月目に、僕のブログに、玲子さんから、コメントが届いた。
「がんばって。楽しいブログ、毎日見ています」と。

そして、次の日、
シークレットのコメントが届いた。
そのコメントにはメールアドレスと「玲子です」と書かれていた。

毎日、1万以上のアクセスと、何百のコメントの中から僕が玲子さんに選ばれた。

「玲子って、僕と趣味、似てるね」
「ほんと、似たもの同士ね」
玲子と僕の好きなものや趣味は、本当に一致していた。
例えば、「シャーペンを使わずに、鉛筆を使うこと」
あるいは、「朝昼晩、パンでもいい」(僕の実家はパン屋だったので、それが常識だった)

公のブログを離れ、僕達は、毎日、メールで語り合った。
時にはけんかをし、時には慰めあい……。

半年が過ぎた。

「本当のリアルの世界で……会って、愛し合いたい」
玲子も、そうしたいと、メールを送ってきた。

そして、
ついに、出会いの時が来た。
落ち合う場所は二人の住む中間点。
何度も何度も、メールで確認しあった。
「玲子、お前、方向音痴なんだろ……」
「あなただって……」

そして、ここは、約束の場所と時間。

そこに、

僕そっくりの、女性が立っている。

「やっぱ、お前か………」
女装をした、兄の赤い唇が動いた。

二人して、ずっと、信号の前で立っていた。
そして、ずっと、下を向いていた。
「確かに、一緒だよね……」

だいぶたって、兄が言った。
「ま、いいか……」
僕も、さっきから、そう思ってた。
「うん。いいよね」
半年以上も、愛しあってるんだし……。

玲子が寄り添ってきた。
僕は、玲子の髪の毛をなでて、そして、肩を組んだ。



<書き下ろしブログ不倫シリーズ>

■死んだ亜里沙の中にいた獣
■みんな見ている
■同じ屋根の下で
■選ばれし者「HURIN・HURAN・BLOB」
■エログ・牢獄・地獄
■このまま死んでも悔いはない

人気シリーズ「便利屋さんの仕事あれやこれや」はこちらから←




コメント

非公開コメント

トラックバック

まとめtyaiました【「玲子の独り言」という、ブログに惚れてしまった。】

書き下ろしブログ不倫シリーズー1「玲子の独り言」という、ブログに惚れてしまった。「玲子の独り言」というブログ。たわいもない日常を、清楚な文章で綴っているブログ。決して、...

プロフィール

なわない 【おとなの絵本】

Author:なわない 【おとなの絵本】

スピーチライターやってます。

「うらない」じゃなくて、「なわない」
うらないとかに頼らずに、自分でなわなう。
うらなわないから、なわない。

おとなの絵本の作者です。





にほんブログ村 動画紹介ブログへ


★★★★★★★★★★★★★

リンク