「神戸ポートタワー」僕とおかんと、ドキドキおとん(その16)

「神戸ポートタワー」僕とおかんと、ドキドキおとん(その16)
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「お客さんでっせー」

僕が始めて喋った言葉は
「もうしません」
これは以前、書きました。<その続き>

今日は、僕の始めての口癖のこと。

僕の実家が駄菓子屋だった(ことも、何度か書きました。)
超、急がしい駄菓子屋だった。

だもんで、僕は幼稚園に入る前から店を手伝った。
と言っても、まだ、お金を数えたりすることは出来ない。

おかんはと言えば、夕方から駄菓子屋が忙しくなるので、早めに晩御飯のこしらえをする。
(台所が店の隣の部屋にあった)
その間の店番だ。

幼少、5歳。
なわない少年、いや、なわない幼年。
店に人が来たらこう叫べと、インプットされた。

「おかんー。おきゃくさんでっせー」

まるでオウムのような僕だが、文明のない当時には、なかなか重宝な幼少5歳。
「はーい、すんません」とおかんが台所から、エプロンで手を拭きながら走ってきて接客をする。

もちろん、いい仕事をするので、僕はおかんにほめられる。
だもんで、毎日、店に立つ。
稀に来る客。
「おかんー。おきゃくさんでっせー」

「賢い番頭さんや」などと客に言われて調子に乗る。
「おかんー。おきゃくさんでっせー」
「おかんー。おきゃくさんでっせー」

これを言えばみんなが幸せになるんだ。
そんな気がして毎日連呼した。

しかし、天地が変わるような出来事が起こる。

幼稚園入園。

順番に名前を呼ばれる。
「大きな声でこたえてださいね」と先生。
「はーい」と幼稚園児。
「●●さん」「はーい」
「●●さん」「はーい」
「●●さん」「はーい」

いよいよ僕の番。
「なわないさん」



「おかんー。おきゃくさんでっせー」

と、大きな声で叫んでしまったのであります。



いまだに先生のブッタマゲた顔を覚えているぞ。

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コメント

お客さんではなく保母さんでっせー。

僕の母は惣菜屋を昔やっててたまに手伝ってました。

お釣りの100円玉を持ってよくゲーセンに行ったものです。

かわいらしい・・・

朝から笑わせていただきました。
きっと、その幼稚園の先生は今でも覚えておられるんでしょうね。

昨夜この記事を読んで、5歳のなわない君が元気良く
「おかんー。おきゃくさんでっせー」と言う姿を想像して笑ってしまい、
今も何か気の利いたコメントをしようと思いましたが
「笑いました」としか書けない自分がいます(笑)

入園早々、掴みはバッチリですな!?(笑)

三つ児の魂 百までも

たぶん 次に出たのは『もうしません』で ふたたび センセを のけぞらしましたやろ…

ぴぃたぁぐりんさんへ

僕はそんな悪いことしませんでした。
(最近、実のおかんがこのブログを見ているなわないからの報告です)

編集のヤギさんへ

僕の初恋の人です。

まっちゃんさんへ

「まっちゃーん、笑ろてくれてありがとーでっせー」

八咫烏さんへ

それから僕と先生は深いお笑い関係に陥りました。

かめさんへ

看板娘ならぬ、看板幼年、ぴぃたぁぐりんさんのように店のお金を持っていくなどそんな悪いことをして申しません申しませんとオカンに謝ったことなどありまへんでっせ。
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プロフィール

なわない 【おとなの絵本】

Author:なわない 【おとなの絵本】

スピーチライターやってます。

「うらない」じゃなくて、「なわない」
うらないとかに頼らずに、自分でなわなう。
うらなわないから、なわない。

おとなの絵本の作者です。





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